市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!
内容紹介
ビデオカメラ(9分)
Mさんが中学生の頃、近所に誰も近づかない森があった。自殺者も多かったという。友人がビデオカメラを買ったと言うので、中の様子を撮影しようと数人で森に入っていった。そこには信じられないモノが映っていた…。
神信心(7分)
ある女性は、ある新興宗教の熱心な信者であったが、その亭主は無神論者で、そんな彼女の信仰を寄せる行為をあまり快く思っていなかったようだ。ある時亭主は、悪戯心にとんでもない罰当たりなことをする…。
アケミ(15分)
Aさんが東京で知り合った女性は「私、アケミ顔しているのかしら?」と言ったという。なんでも頻繁に知らない人から「アケミちゃん、久しぶり」とか「アケミ、元気?」とか声を掛けられる。否定しようとしたらもういない。もちろん彼女の名前はアケミではない。そしてもっと奇妙なことが起こりだしたという…。
忌む(15分)
Tさんは、ジョギングをしているが、なんだか妙な道に入って、火事場の跡、事故の跡,墓場、慰霊碑を見てしまうらしい。忌的なものに引かれているのではないかと、自分でも思っているが、自然とそうなるという。ある日、とうとう何かに憑かれたということがあった。どうやらどこかで亡くなった老人のようだ。そして…。
帰りたがっている(8分)
元タクシーの運転手から聞いた話である。五月山辺りで、能勢まで行ってくださいという女性を乗せた。しかし能勢に着くと、その女性は消えていたという。ところがこれと同じ体験をしたという運転手が何人も出て来た。話を突き合わせると、そこにある法則がみつかり…。
オオサキダイスケ(4分)
オオサキダイスケと言う男性の趣味は、ネットで怪談を聞いたり読んだりすることである。ある日も,怪談を読んでいた。すると何の脈絡もなく、突然、オオサキと仮名文字で書かれた場所があった。なんだこれは? それでも読み続けると、ダイスケと書いてあった。彼は思った。これ以上読み続けると…。
足立山(6分)
九州出身のある女性。高校の頃、友人たちとドライブに行った。足立山の展望台から街を見ると夜景がきれいだという。しかし、そのドライブの途中、不可思議なことがいくつも起こったのだ…。
婦人房(7分)
Kさんは昔、新大阪に店をもって違法ビデオの販売をやって、留置所に入れられたことがあったという。この時なぜか「ちょっと辛抱してくれ」と婦人房に入れられたのだ。そこは無人だった。すると夜中、お経の声がして目が覚めた。お経がどこから来るのかわからない。この時目にしたのが、白壁に書かれたあるメッセージだった…。
国会議事堂(7分)
ある女性が、友人に誘われて小学生の子供を連れて、国会議事堂を案内してもらった。彼女は国会の中の異様な空気に圧倒されたという。その足で友人と喫茶店に入っておしゃべりをしていると、子供が痛い痛いと、泣き出した。子供が痛いという個所を見てみると、なんとも異様なことが起こっていた…。
輪転機(10分)
今は新聞記者をしているKさんは、新人の頃、新聞の印刷工場に見学に行かされたという。そしてそこで人身事故を目撃した。輪転機に巻き込まれて、中年の職人が亡くなったという。この事故以来、この印刷工場では奇妙な現象が起こるようになる。Kさんは新聞記者としてこの事件を取材するが、とんでもない結末を迎えることになる…。
見たな(4分)
ある男性が満員の私鉄電車に乗っていた。シートに座っていたが、前に見え隠れする女性が妙なのだ。首を傾けて誰かの肩に支えてもらっているような体勢。しかしそこには誰もいない。そう言えば車内は満員なのに、その空席には誰も座ろうとしない。しばらく見ていると、ゾッとする光景を見ることになった…。
叫び声(8分)
Mさんは子供の頃、駅の近くでダンプカーが事故を起こした現場をみたという。よく見るとダンプカーの横にペシャンコに潰れた自転車があり、ダンプカーの下にはおばさんが横たわっている。そして「はよ、救急車、呼ばんかいな」と叫んでいる。周りは野次馬でごった返している。なのに誰も救急車をよぼうとしない。そこでMさんは、あのおばさんは、もう死んでいると思うことがあったという
…。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
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