市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!
内容紹介
鎮守の森(15分)
大学4回生の夏。私の故郷にある神社の森で映画のロケを行おうとした。しかし半年前にロケハンをした森が、なんと無くなっていた。
代替場所をみつけ、そこでの撮影を試みたのだが。
「神隠し」と言うテーマが祟ったのか、奇妙なことが連続して起きたのである。
どんづるぼう(30分)
大阪芸大の近くに奇勝どんづるぼうという場所がある。火山灰が元に出来た山なのだが、その奇妙な風景と相まって心霊スポットとして有名だった。
ある雑誌の取材で北野誠さんと訪れ、我々も奇妙な体験をした。その詳細を語る。
芸大怪談(11分)
私の出身校である大阪芸大に伝わる、学生たちの様々な体験談。
特に大学のキャンパスを取り巻く学生寮での噂は当時跡を絶たなかった。
そのいくつかの友人、後輩たちの体験談を紹介する。
私の初の怪異体験(5分)
実は私には妖怪(?)体験談がある。
最終バスに乗り遅れて最寄り駅まで歩いた時のこと。近道をとろうとあぜ道に入ったところで私の脚がピタリと止った。
あるべきではないモノがそこにあったのだ。私はそれを見きわめようとしたのだが、それは…。
竹とんぼ(4分)
芸大近くの川にかかる橋がある。夕方、この付近に竹トンボが飛ぶと半ズボン姿の男の子が現れて、人間らしからぬ行動をとるという噂があった。
実は私も友人と二人でそれを見たことがある。その時も竹トンボが川の上を飛んで、堤防を見ると少年が…。
8ミリフィルムの中の子供(33分)
『新耳袋・第一夜』に掲載して話題となったエピソード。
後輩が撮った8ミリ映画のフィルムに不可解な子供の横顔が映り込んでいて、関係者が次々と怪我をしていく。
この体験者は今、怪談文化人を名乗るいたこ28号氏の体験談であるが、彼から聞いたさらに詳細な話をはじめて紹介する。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
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