2025年に生誕175年を迎え、2025年度後期 連続テレビ小説「ばけばけ」が放映中の小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンに関連する作品をご紹介いたします。
第113作目の連続テレビ小説『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描きます。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語、とのこと。
この機会に、改めて小泉八雲の作品に触れてみてはいかがでしょうか。
小泉八雲の著作物
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小泉八雲怪談集
ダウンロード:1,500円+税 CD:3,000円+税
[著者] 小泉八雲
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日本を深く愛した小泉八雲は、その豊かな自然、独自の風習、そして奥深い伝統文化といった「日本の心」を、細やかな描写で世界に紹介しました。
この『小泉八雲怪談集』には、彼が日本の古典や民話、怪談、伝承などを取材し、独自の感性で紡ぎ出した短編が収められています。代表作である『怪談』から17篇、そして日本の文化や生活について記された『骨董』から19篇を厳選して収録。八雲がとらえた、美しくも不思議な日本の世界をぜひお楽しみください。
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小泉八雲 「耳無芳一の話」
ダウンロード:191円+税 CD:800円+税
[著者] 小泉八雲
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怪談話の魅力がつまった、今なお読みつがれる小泉八雲の代表作「耳無芳一の話」のオーディオブックです。
安徳天皇と平家一族を祀った阿弥陀寺(現在の赤間神宮、山口県下関市)を舞台とした怪談。七百年以上も昔のこと、下ノ関海峡の壇ノ浦で、平家と源氏との間の、永い争いの最後の戦闘が戦われた。そしてその死者を慰めるために建立されたのが、赤間ヶ関に阿弥陀寺である。
幾百年か以前の事、この赤間ヶ関に芳一という盲人が住んでいた。この男は吟誦して、琵琶を奏するに妙を得ていることで世に聞こえていた。とくに平家および源氏の物語を吟誦するので有名になった。壇ノ浦の戦の歌を謡うと鬼神すらも涙をとどめ得なかったということである。ある暑い夜、和尚の留守の時、突然一人の侍が現れる。芳一はその侍に連れられ“大した高い身分の人”の屋敷に琵琶を弾きに行くことになった…。平家の怨霊にとり憑かれた盲目の芳一を守るため、住職と納所とで芳一を裸にし、筆を以て芳一の、胸、背、頭、顔、頸、手足…、身体中どこといわず、足の裏にさえも般若心経というお経の文句を書きつけた。忘れた箇所はないのか…!? 住職の言いつけどおり芳一は、縁側に坐り、迎えの霊が来ても、動きもせず、口も利かず静かに坐っていたが……。
あまりにも有名な、まさに怪談話の歴史的傑作です。
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小泉八雲 「貉(むじな)」
ダウンロード:96円+税
[著者] 小泉八雲
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貉(むじな)とは、主にアナグマのことを指すそうで、日本の民話では、貉はタヌキやキツネと並び、よく人をばかす妖怪として描かれています。さて、小泉八雲が綴った『貉』とはどのような内容だったのでしょうか?
話の舞台となるのは東京、赤坂から四谷に向かうお濠に沿った坂、紀伊国坂(紀国坂)。街灯、人力車の時代以前にあっては、その辺は夜暗くなると非常に寂しく、そのためにおそく通る徒歩者は、日没後にひとりでこの紀国坂を登るよりは、むしろ幾哩もまわり道ををしたものである。これは皆、その辺をよく歩いた貉のためであるとか。
ある晩おそく紀国坂を商人が上っていくと、濠のふちにかがんで、ひどく泣いている女を見た。心配して声をかけると、その女が振りかえった。女がさっと顔をひとなですると、のっぺらぼうになった。商人は驚いて坂を一目散に駆けのぼって逃げた。走りに走り続けた挙句、ようやく蕎麦売りの屋台を見つけた。商人はほっと胸をなでおろし、蕎麦売りに濠のふちで見かけた女の話をした。すると
「へえ、その見たものはこんなものだったかい?」と言って蕎麦売りが顔をひと撫ですると……。
あまりにも有名な怪談話です。記憶に残る結末と情景が目にうかぶ巧みな描写がとても秀逸な、印象深い素敵な怪談作品です。
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小泉八雲「雪女」(和文・英文セット)
ダウンロード:2,700円+税
[著者] 小泉八雲
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パトリック・ラフカディオ・ハーン(Patrick Lafcadio Hearn)(日本人名小泉八雲)の「怪談」に納めたれた「雪女」を原作英語と日本語翻訳版で制作しました。「・・But, if you ever tell anybody ・・・・」日本ではだれもが知るこのはかない物語を、ラジオドラマを長年手がけてきたスタッフたちの手により臨場感がありそして怖さと日本人独特の世界観を見事に表現しました。
八雲に関連した演芸作品
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上方落語 桂文我 ベスト ライブシリーズ6
ダウンロード:1,600円+税 CD:2,000円+税
[演者] 桂文我
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ヨーロッパに生まれ、日本の文化を深く愛した作家、小泉八雲。彼が日本各地
民話や怪談をまとめた作品は、今も多くの人を魅了しています。
この『上方落語 桂文我 ベスト ライブシリーズ6』では、小泉八雲が残した名
作の数々を、桂文我師匠が落語として披露しています。
収録内容
「お貞の話」:桂文我
「耳なし芳一」:桂文我
特別対談:小泉八雲の曽孫である小泉凡氏と桂文我師匠による貴重な対談
「鳥取の蒲団の話」:桂文我
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桂文我 怪噺 二十一
ダウンロード:1,600円+税 CD:2,000円+税
[演者] 桂文我
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三重県松阪市にあったと伝わる、大河内明神再建の物語を、小泉八雲が纏めたという「古井戸の妖鏡」、八雲が著した名作にオチを付け、落語仕立てにした、不気味で、哀れな物語「耳なし芳一」を含む全4席を収録しています。
こども向けの八雲作品
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お話、きかせて! 聴く絵本 おばけばなし ベスト100
ダウンロード:2,700円+税 CD:2,700円+税
[編者] でじじ
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1日1話5で楽しめる? こわ〜いおはなし
ゾクゾク! ドキドキ!?
さぁ、どのおはなしを聴いてみようかな?
おふとんに入って1日1話“聴く絵本”
にほんむかしばなしからカッパ・キツネ・たぬきが登場するおはなし、また小泉八雲の怪談(かいだん)や落語になっている怖いおはなしまでたっぷり100話入り。1話5〜10分ほどで、お子さま向けにわかりやすく収録しています。
八雲作品は、「あたりまえのこと」「蓬莱」「はかりごと」「ひまわり」「ついたての少女」など27話を収録しています。