| 内容紹介
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 自衛隊のリーダーを育てる防衛大学校で
 20年以上教えてきた
 「経営学」講義ノートを初公開!
 
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 経営学は、一般的に考えられているよりもずっと身近なもの。
 仕事や人生でさまざまな「選択」をするとき、経営学の知識が効いてきます。
 本書では、経営のコンセプトやセオリーを、身近な具体例でわかりやすく説明。
 
 ●なぜ、吉野家はメニューを増やした?
 ●コカ・コーラはレシピの秘密をどう守っている?
 ●なぜ、セブン‐イレブンは急に増える?
 ●秋元康さんが最も重要と考えるヒットの条件
 ●AI時代に生き残れるのはどんな仕事?
 ●食べ放題では限界まで食べるべき?
 ●「ドラえもん」に描かれる世界のしくみ …etc.
 
 \キーワードで学ぶ/ \見開き仕様・図解で楽しく学べる/
 “知識"が“知恵"に変わる! 仕事にも人生にも役立つ経営学のQ&A112。
 初めて学ぶ人の入門書としても、大人の学び直しとしても最適な1冊です。
 
 <著者からのメッセージ>
 
 名刺交換をすると、「防衛大で経営学ですか?」と聞かれることがあります。
 ビジネスを連想させる「経営学」にはそぐわないと思われるのかもしれませんが、
 防衛大は自衛隊のリーダーを育てる学校です。
 組織のマネジメントや戦略、リーダーシップといった経営学の知識が役に立ちます。
 日本を代表する経営学者の野中郁次郎先生も、かつて防衛大で教鞭をとりました。
 野中先生が防衛大の先生らとともに執筆した『失敗の本質』は、
 太平洋戦争での日本の敗因を分析したもので、組織論の名著といわれます。
 
 私はかねてから、経営学者の文章はともすれば難解で、実際に何の役に立つのか、わかりにくい面もあると思っていました。
 その一方で、実務家やコンサルタントの解説は、ときとして論理性や根拠に乏しいとも感じていました。
 そこで、科学的な理論に裏打ちされつつも、「わかりやすい」「役に立つ」にこだわった本をつくりたいと考えたのです。
 読者にとって理想的な経営書は、短い時間で理解できて、しかも役に立つというものでしょう。
 そのような、読者にとってコスト・パフォーマンス(費用対効果)のよい本をつくろうと思いました。
 
 経営学を学ぶことで、「要領よく仕事をする」(1章)、「賢い判断をする」(2章)、
 「売上や利益を増やす」(3章)、「小さな費用で大きな成果をあげる」(4章)、
 「ライバルとの競争に勝つ」(5章)、「組織のしくみを理解する」(6章)、「やる気を活かす」(7章)、 「マネジメントのしくみを理解する」(8章)、「自分の価値を活かす」(9章)、
 「豊かな人生を切り拓く」(10章)、「生産性の高い働き方をする」(11章)、
 といったヒントが見つかる1冊です。
 
 
 
 目次
はじめに
 第1章 経営学の基本的な考え方を学ぶ 「費用対効果」
 
 1-1 経営って、なに? マネジメントとリーダー
 1-2 リーダーって、なに? リーダーシップと意思決定
 1-3 インセンティブって、なに? インセンティブとモチベーション
 1-4 意思決定って、なに? 選択とトレード・オフ
 1-5 費用対効果って、なに? 効率、生産性、経済性
 1-6 経営の効率をどう測る? 費用対効果の実際
 1-7 高いほど売れる「シーマ現象」 見せびらかし消費とヴェブレン効果
 1-8 オスはメスより熱心? 繁殖戦略と費用対効果
 1-9 動物にもヒエラルキーがある? 地位と権力闘争
 1-10 なぜ、ヒトは一夫一妻か? 費用対効果と配偶システム
 1-11 仕事のデキる人が考えていること 選択と費用対効果
 1-12 タクシー代をケチるような仕事をしちゃダメ? 費用だけを考える誤り、効果だけを考える誤り
 1-13 ガンバリズムの体育会系? クラッシャー上司
 1-14 費用も効果も考えない? お役所仕事
 Column 1 逃げるチャンスの問題? 状況による戦略の違い
 
 
 第2章 賢く考え、正しく判断する心理学 「意思決定」
 
 2-1 なぜ、コルテスは自軍の船を燃やした? セルフ・コントロールとコミットメント
 2-2 安ければ遠くても買いに行く? 意思決定と機会費用
 2-3 紛失したチケットを買い直す? 心の会計
 2-4 他人に迷惑をかける? 外部効果、市場の失敗、政府の失敗
 2-5 なぜ、ダイエーは衰退した? 組織の惰性と現状維持バイアス
 2-6 苦痛は喜びの2倍? 損失回避
 2-7 賭けに出るのはどんなとき? リスク回避とリスク追求
 2-8 「会社の利益」と「自分の利益」、どっちが大事? インセンティブと意思決定
 2-9 最後の晩餐はどこで? 活用と探索、イノベーション
 2-10 食べ放題で元をとる? 埋没費用とコンコルド効果
 2-11 飛行機に乗るのは怖い? 想起容易性バイアス
 Column 2 ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスでトルネードが起こる? 複雑系とバタフライ効果
 
 
 第3章 価格のしくみを理解して、売上と利益を増やす 「価格戦略」
 
 3-1 人を見て値段を変える? 価格差別、支払意思額、固定費と変動費
 3-2 高級ホテルでも原価は1000円以下? 限界費用
 3-3 23円の値下げで売上が30倍? 価格弾力性、衝動買い
 3-4 子ども料金や学割でお店が儲かる? 価格弾力性による価格差別
 3-5 なぜ、文庫本は時間差で発売される? 価格スキミング
 3-6 なぜ、みんなZoomをつかう? ネットワーク効果、先行者優位、勢力拡大価格
 3-7 なぜ、プリンタは安すぎる? キャプティブ価格
 3-8 なぜ、ハンバーガーを100円で売って儲かる? マージン・ミックス
 3-9 割引クーポンの真の狙いは? バージョン分けと極端回避
 Column 3 リアルでチェックして、ネットで買う? ショールーム化
 
 
 第4章 相乗効果を生み、コストを下げる 「多角化戦略」と「経済性」
 
 4-1 なぜ、吉野家はメニューを増やした? リスク分散と経営多角化
 4-2 なぜ、鉄道会社は商業施設を経営する? 多角化戦略、選択と集中
 4-3 なぜ、キユーピーは野菜に参入した? 事業の相乗効果
 4-4 「銀のさら」と「釜寅」は同じお店? シナジー、範囲の経済性
 4-5 なぜ、「俺のフレンチ」はこんなに安い? 回転率と損益分岐点
 4-6 なぜ、セブン‐イレブンは急に増える? 規模の経済性、速度の経済性、密度の経済性
 4-7 なぜ、先輩には余裕がある? 経験効果
 Column 4 わざと座り心地の悪いイスをつかう? 回転率をめぐる戦略
 
 
 第5章 ライバルとの戦いを勝ち抜く 「競争戦略」
 
 5-1 星野社長のキャリアを変えた経営理論 ポーターの競争戦略
 5-2 なぜ、マクドナルドはハンバーガーを59円で売れた? コスト・リーダーシップ戦略
 5-3 なぜ、iPhoneは高くても売れる? 差別化戦略(1)
 5-4 なぜ、モスバーガーはマクドナルドの3倍の値段で売れた? 差別化戦略(2)
 5-5 なぜ、カーブスには鏡がない? コスト・集中戦略とノー・フリル(1)
 5-6 なぜ、格安航空は中古の飛行機をつかわない? コスト・集中戦略とノー・フリル(2)
 5-7 なぜ、クラフト・ビールは高価格で売れる? 差別化・集中戦略、競争戦略の実例
 5-8 なぜ、ルイ・ヴィトンはセールをやらない? 価格競争
 5-9 コカ・コーラはレシピの秘密をどう守っている? 資源ベース理論
 5-10 競争しない競争戦略? ニッチ戦略、ブルー・オーシャン戦略、「協争」
 5-11 世界での日本企業の地位は? 世界のトップ企業ランキング
 5-12 なぜ、日本の企業は姿を消した? 身近な商品の世界シェア
 Column 5 ラモスさんが指摘する日本サッカーの弱点 SWOT 分析
 
 
 第6章 みんなで協力して目的を実現する 「組織」
 
 6-1 協力するか、裏切るか 囚人のジレンマ
 6-2 よそ者には冷たい? 血縁者びいきと内集団バイアス
 6-3 自分は嫌だけど、他人にはやってほしい 社会的ジレンマ、共有地の悲劇、自己成就する予言
 6-4 他人の損は自分の得? 合成の誤謬
 6-5 相手のマネをするのが最強? 協力の進化と因果応報戦略
 6-6 情けは人のためならず? 互恵的利他主義
 6-7 群れるのには理由がある? 組織の起源と存在理由
 Column 6 組織って、なに? 組織の3要素
 
 
 第7章 やる気と個性を活かして、強いチームをつくる  「モチベーション」と「リーダーシップ」
 
 7-1 趣味なら平気で徹夜できる? 内発的モチベーション、心理的反発
 7-2 やる気が出ないのは、なぜ? 期待理論、達成欲求、親和欲求、権力欲求
 7-3 どうしたらやる気が出る? 作業興奮
 7-4 仕事の心理は男女で違う? インポスター症候群、成功への恐怖、女王蜂症候群
 7-5 モチベーションは高すぎてもダメ? モチベーションと成果
 7-6 「叱る」と「褒める」、どっちがいい? 星野社長の信念、平均への回帰
 7-7 評価のしくみが行動を変える? 減点主義と加点主義
 7-8 どんな野球チームが強い? 個人インセンティブと集団インセンティブ
 7-9 違いはどこにある? マネジャーとリーダー
 7-10 優れたリーダーとはどんな人? PM理論
 7-11 選挙では背の高い方が勝つ? 権威とハロー効果
 7-12 権威はどこから生まれる? 地位、能力、人間力
 Column 7 がんばっても報われないと燃え尽きる? 学習された無力感168
 
 
 第8章 DX時代の組織のカタチを考える 「ヒエラルキー」と「ネットワーク」
 
 8-1 大組織の経営に必要なものは? 近代経営の歴史
 8-2 マニュアルで教育するとバカの大量生産になる? 官僚制と訓練された無能
 8-3 何のためか誰も知らない? 手段の目的化、「休まず、遅れず、働かず」
 8-4 節約すると怒られる? セクショナリズム、予算のつかい切り
 8-5 よいリーダー2人より、悪いリーダー1人がまし? 命令の統一、管理の幅、集権と分権
 8-6 よいマネジメントは環境によって違う? ヒエラルキーとネットワーク
 8-7 道徳には2種類ある? 統治の倫理と市場の倫理
 8-8 「2の99乗」はいくつ? DXと情報革命
 8-9 「ブラックホーク・ダウン」の衝撃 アメリカ陸軍の組織改革
 8-10 この指とまれ? 21世紀型の組織
 8-11 ヒエラルキーはもはや機能しない? チーム・オブ・チームズ(1)
 8-12 「権限移譲」するとどうなる? チーム・オブ・チームズ(2)
 8-13 正確さよりもスピード チーム・オブ・チームズ(3)
 8-14 正反対のマネジメント? ヒエラルキー型とネットワーク型(1)
 8-15 マネジメント・システムのまとめ ヒエラルキー型とネットワーク型(2)
 Column 8 生物にも2つのタイプがある? K 戦略とr 戦略
 
 
 第9章 地位をめぐる競争で、自分の価値を高める 「人材マネジメント」
 
 9-1 つい他人と比べてしまう? 地位商品と対比効果
 9-2 トランプ大統領の交渉術? ドア・イン・ザ・フェイス
 9-3 DXで人間はむしろ忙しくなった? 赤の女王、ボトルネック
 9-4 食事にありつけるのは利己心のおかげ? 分業・専門化と交換
 9-5 誰でも必ず役に立つ? 絶対優位と比較優位
 9-6 秋元康さんが最も重要と考えるヒットの条件 人材の差別化と希少価値
 Column 9 AIとの競争で生き残る人材は? 機械との競争
 
 
 第10章 豊かな人生を切り拓く 「お金」と「時間」と「知識」のマネジメント
 
 10-1 ギャンブルでお金を稼げる? 還元率、期待リターン
 10-2 最も効率のよい投資方法は? 投資とリターン
 10-3 投資の所得は、労働の所得を超える? 『21世紀の資本』、投資とリスク
 10-4 歯磨きしながら何をする? 巧遅は拙速に如かず、平準化、同時並行
 10-5 脳の外に記憶する? 外部記憶とスケジュール管理
 10-6 どれを先にやる? 仕事の優先順位(1)
 10-7 食事をしてから移動? 移動してから食事? 仕事の優先順位(2)
 10-8 クリティカル・パスって、なに? 仕事の優先順位(3)
 10-9 「ドラえもん」に描かれる世界のしくみ 知識のパワー
 10-10 学校の勉強は役に立つ? 何をどう学ぶか
 10-11 なぜ、ヨーロッパの駅には改札がない? 世界を見て、日本を考えよう
 Column 10 なぜ、スティーブ・ジョブズは同じ服ばかり着ていた? 決断疲れ
 
 
 第11章 少子高齢化に向き合い、生産性を高める「働き方改革」
 
 11-1 なぜ、「働き方改革」が必要なのか? 日本の財政
 11-2 なぜ、日本の財政は悪化したのか? 少子高齢化
 11-3 日本の働き方は変わったのか? 日本の長時間労働
 11-4 正社員の労働時間は飛び抜けて長いまま? 日本の労働時間
 11-5 日本の生活水準はどの程度? 日本の生産性
 11-6 日本の社員は何でも屋? ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用
 11-7 燃え尽きず生きるために 読者へのメッセージ
 11-8 自分らしく生きるために 読者へのメッセージ
 
 
 おわりに
 
 
 佐藤 耕紀 (さとう こうき)
防衛大学校 公共政策学科 准教授1968年生まれ、北海道旭川市出身。旭川東高校を卒業後、学部、大学院ともに北海道大学(経営学博士)。防衛大学校で20年以上にわたり教鞭をとる。経営学にあまり興味がない学生を相手に、なんとか話を聞いてもらう努力を重ね、 とにかくわかりやすく伝える授業にこだわっている。就職、結婚、子育て、といった人生のイベントをひととおり終え、生活者としての経験をふまえて、仕事にも人生にも役立つ経営学を探求している。趣味はクラシック音楽と海外旅行。これまでに経営学の共著が6 冊ある。
 
 
 ※本商品は『今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「経営学」』[同文舘出版 佐藤耕紀  著 ISBN:9784495540890  260頁 1,700円(税別)]をオーディオ化したものです。
 
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