内容紹介
中世ヨーロッパのイギリスは、リチャード一世という王様が治めていました。リチャード王は権力をふりかざす人をおさえつけ、弱い人を助けました。
リチャード王が、パレスチナへ行くために国を空けることになりました。
王が不在の中、やっかいものの王の弟ジョンが国をのっとってしまいました。
ジョンはフランス人を味方に引き入れ、イギリス人の土地と金をうばい取り、フランス人にあたえました。
土地とお金を取り上げられたイギリスの貴族の中に、ロバート伯爵という人がいました。その一人息子であるロビンは、力が強く、ユーモアのある青年でした。心やさしいロビンは弱い者をいじめたりすることもありませんでした。勇気があって、特に弓のうまさにはだれもがおどろきました。
ロビンの父であるロバート伯爵は、一人の敵からひどく憎まれていました。
ある日、この敵が大勢の仲間を引き連れて攻めてきました。ロバート伯爵と家来たちは死に、その屋敷は焼かれました。
けれども、弓の名人であるロビンだけは何とか助かりました。
ロビンは最後まで戦いましたが、追い詰められて、シャーウッドの大きな森に向かってにげました。
森の奥へとかけこんだロビンは、「くそっ......あいつら、何もかもうばいやがった。ゆるせない!」と悔しさと悲しさで目に熱い涙があふれました。
そして、ロビンは次のような誓いを立てました。
「私は神と王を大切にすることを誓います。強き者と戦い、弱き者を助けることを誓います。金持ちから金をうばい、それをまずしい者に分けあたえることを誓います。」
ロビンと同じようにフランス人に家を取られたまずしい人々が、ロビンのうわさを聞いて「緑の森」にやってくるようになりました。森はにぎやかになり、やがて「ゆかいな仲間」という一団ができました。森にふさわしい緑色の服を身に着けたこの「ゆかいな仲間」の団長はロビン。
こうしてロビンは、仲間との生活、王を慕いながら悪党を退治していくのでした…。
目次
第1章 緑の森
第2章 一本橋の戦い
第3章 結婚式
第4章 肉屋に化けて
第5章 森の戦い
第6章 森の女王
第7章 銀の矢
第8章 リチャード王
第9章 ロビンの最期
ハワード・パイル
1853年、アメリカ合衆国デラウェア州ウィルミントンに生まれる。
アメリカのイラストレーターや作家として、多大な影響を与えた。
代表作は『ロビン・フッドの冒険』、『アーサー王とその騎士たち』。
亡くなった今でも彼の作品は世界中で親しまれている。1911年没。
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