市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!! 
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!
 
内容紹介
噂のログハウス (24分) 
中山自身の体験談である。専門学校の講師をやっていた頃、教え子の一人が「今、アルバイトをしているキャンプ場でヤバいログハウスがあります」という。
自殺者が多く、幽霊が出るというその話を聞き、学生たちと宿泊することになる…。 
ログハウスでの一夜 (31分) 
幽霊が出るというログハウスで、寝ずの怪談会を敢行。その間に現れる謎の現象。それでも怪談会は継続される。しかし、それは終了間際に現れた…。 
再訪問 (9分) 
数年前、久しぶりに幽霊が出るというログハウスで、ファンの方たちと寝ずの怪談会を再現することに。あの時の怪異は起こるのか…。 
お寺に預けられた理由 (8分) 
小学校3年生から高校を卒業するまで、ずっとお寺に預けられていたというSさん。その理由は、台所と六畳しかないアパートに住んでいた時、とんでもないものを見たからだという。 
緑色の顔 (7分) 
Kさんが久しぶりに帰省したら、自分の部屋が無くなっており、しかたなく客間で寝た。すると何者かに腕をひっぱられて押し入れまで連れていかれた。夢ではない。押し入れを調べて見ると…。 
黄色い水槽 (11分) 
観賞魚専門店でアルバイトをしていたというMさん。店の奥に黄色い水が入った一つの水槽があったという。ある夜その水槽の中で信じられない現象が起きる。オーナーにそのことを言うとあの水槽になぜ黄色い水が入っているのかを聞かせてくれた。 
異形の兄弟(いけいのきょうだい) (23分) 
『怪談狩り』に掲載しようとしてカットされた話。しかし語りでは遺そうとあえて語る、異形の兄弟の話。
ある総合病院に入院してきた幼い子供の顔が、異形であった。聞くと兄も同じ顔で、これにはある祟りが関連していると家族は信じており…。
 
 
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家 
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。 
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。 
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。 
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。 
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
  
怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
 
 
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