目次
編者まえがき
1 孤高
2 謙虚
3 感謝
4 誇り
5 協調
6 友情
7 赦し
8 誠実
9 勇気
10 寛容
11 忍耐
12 正義
13 気前
14 鍛錬
15 専心
16 言辞
17 信心
18 平等
19 愛情
20 辞世
編者まえがき
この手紙が発見されたのは、1970年代初め、オハイオ州ウェインズヴィルほど近くにあるわが一族の牧場の地下室で、曾祖母の葬儀を終えた後のことだった。どうしてそんなところにあったのか、果たして本物なのかについては、まだ定かではないところがたくさんある。とはいえわが一族の主張としては、コーンウォールの貴族ホーク家、特に勲士(サー)トマス・レミュエル・ホークに直接ゆかりあるものだと考えたい。
その貴人は1483年の冬、スローターブリッジの戦いで斃れた323人のうちのひとりだった。この手紙と掟の文言はもともとケルノウ語で書かれていたが、発見時には傷みも激しかった。
そこで不肖わたくしイーサン・ホークがつなぎ合わせ、手を加えて復元したが、その下敷きになったのはミズーリ大学セントルイス校のリンダ・ショー博士の手になる逐語訳である。
なるべく当時のままの雰囲気の再現に努めつつ、自分の子どもたちにもその手紙がわかるよう心がけたつもりだ。誤りが目についてもどうかご容赦願いたいが、その間違いは勲士トマスやショー博士のせいではなく、わたくしの至らぬところだと断っておく。
勲士トマスの思いを伝えようと頑張ったものの、自分ではうまく言い切れないところでは、数多(あまた)の騎士の文から語句の表現・言い回しを借用している(その名前は巻末に掲げさせてもらった)。
挿絵も本文とともに発見されたものだが、妻のライアン・ホークの手で復元・アレンジされてここに収めてある。
ホーク家は元来ホーカー家といい、〈ホーク〉つまりタカやハヤブサなどの猛禽類とともに営んできた家系だった。わが一家も鳥類とともに生きた長い歴史とともにある。
E・H
(フェニックスシリーズ108)
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