内容紹介
「(犬は吠えなかった)だからこそ妙な行動なのです。」
ホームズシリーズ第19弾の舞台は、イングランド南西部ダートムア!
1888年秋、イングランドを震撼させたウェセックス賞杯の本命馬シルヴァブレイズの奇怪なる失踪と、その調教師の惨殺事件が起こる。馬主のロス大佐と、事件担当のグレゴリ警部から依頼を受け、ホームズとワトソンは汽車で向かう。
ジョン・H・ワトソン(36)
シャーロック・ホームズ(34)
ストランドマガジンに掲載されたシドニー・パジェットの挿絵には、いわゆるホームズハット(鹿撃ち帽)を被ったホームズが描かれている。翻訳では、耳垂れつき旅行帽として登場する。
「吠えなかった犬」「マトンカレー」から、ホームズは犯人にたどり着く。
果たして、シルヴァブレイズはレースに出られるのか?犯人は誰なのか?
ホームズの推理が冴え渡る。
『シルヴァブレイズ』(原題:SILVER BLAZE)は、「白銀号事件」「銀星号事件」などの邦訳でも知られる。
(1892年12月初出)ストランド・マガジン「シャーロック・ホームズの記憶」より
First published in the Strand Magazine, Dec. 1892, with 9 illustrations by Sidney Paget.
Narrator:佐々木健
Guest Narrator:
イーディス・バクスタ/lapin
ストレーカ夫人/竹渕由美子
収録内容
Track1:キングス・パイランドへ
Track2:調教師ジョン・ストレーカの死
Track3:グレゴリ警部の推理
Track4:荒地の探索
Track5:吠えなかった犬
Track6:真犯人はここにいる
◎さらに購入者特典は…
★「緋のエチュード」第2部 事件の真相 第9章 医学博士ジョン・ワトソンの回顧録
ホームズによって、鮮やかに捕らえられたジェファースン・ホープは、語り始める…。ドレッバーとスタンガスンへの復讐劇を。
原作:アーサー・コナン・ドイル
1859年生まれ。1930年没。エジンバラ生まれ。医師として開業後、
ホームズものの最初の作品「緋のエチュード」を発表し、その後、
「ストランド・マガジン」にホームズものが連載される。冷静で鋭い
ホームズとさえないが温厚なワトソンが難事件に挑むこのシリーズは
70編近くある。ホームズのシリーズが与えた影響は探偵小説にとどまらない。
シリーズに関しては詳細な研究がされており、シャーロッキアンと呼ばれる
ファンが世界中にいる。ホームズものに関する辞典は何冊も出され、
ホームズものを題材にした本もまた数多い。ドイルによって書かれた
「聖典」の他に、多くの作家がパスティッシュやパロディを発表した。
(青空文庫より)
翻訳者:大久保ゆう(おおくぼ・ゆう)
1982年生まれ。高校1年時より翻訳を始め、以来、各種翻訳を
クリエイティブコモンズライセンスにて広く提供しつづけ、個人・
企業などで様々に 活用されている。現在は研究者として翻訳研究に
携わるとともに、フリーランスの翻訳家・執筆家としても活動中。
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