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内容紹介

ノーベル平和賞受賞 デズモンド・ツツ大主教、直伝！
アパルトヘイトを打ち砕いた共生のメッセージ。

人と比べずに暮らしなさい。 人と競わずに生きなさい。人とつながり、助けなさい。それでも自分らしく生きられる――それがアフリカの大地で育まれた「ウブントゥ」の知恵だ。
本書はデズモンド・ツツ大主教の孫娘ムンギ・エンゴマニによる、多様性の時代に「違いを認めて尊重し合う」ための14のレッスン。
祖父から受け継いだ大きな思いやりをもとに、人とつながる生き方をわかりやすく提案する。ストレスフルな毎日に、穏やかな余裕と自信をもたらす一冊。

※UBUNTU（ウブントゥ）＝普遍的な「絆」を意味するアフリカの哲学。コミュニティやつながりを大切にするアフリカ流の生き方を指す言葉。

もくじ

序文――デズモンド・ツツ大主教

【イントロダクション】あなたがいてくれるから、私がいる

【Lesson 1】相手の中に「自分自身」を見いだそう
旅を分かち合おう
あなたはあなたのままでいい
どうすれば「みんな」の中に自分自身を見いだせる？

【Lesson 2】強さは団結の中にある
「協力」こそ、アフリカの力
孤独はお金で埋まらない
マハトマ・ガンディーの「塩の行進」
みんなのために、みんなで立ち上がる
力を合わせて「運命」を変える
声を上げると仲間が見つかる

【Lesson 3】「もし、この人だったら？」と考えよう
たとえ賛同できなくても、相手側のことを考えよう
問いかける時間を取ろう
共通点のない人と話そう
ほかの人が何を考えているのか、よく考えよう
敵の立場になって考えてみよう

【Lesson 4】視野を広げよう
あらゆる人の「物の見方」を大切にする
状況が悪ければ悪いほど、視野を広げる
視点は変えられる

【Lesson 5】自分もみんなも「かけがえのない人」だと考えよう
空っぽのポットからは何も注げない
「助けて」と声を出す勇気を持つ
いい日もイヤな日も普通の日も、誠実でいるには？
レッテルの内側を見よう
尊厳は安らぎをくれる

【Lesson 6】すべての人に宿る「よいところ」を信じよう
どんな状況でも、最後は「善」が勝つ
子どもと若者から学ぼう
ウブントゥを信頼する
よいところを探せば、必ず見つかる
自分の偏り(バイアス）と向き合おう

【Lesson 7】楽観ではなく希望を選ぼう
恐れではなく希望を選ぶ
「望む力」は人間が持つ資質
希望の源は「未来を考える力」

【Lesson 8】つながる方法を探そう
一体感が喜びを生み出す
読書と教育がつながりを生む
外に目を向け、つながりを見いだそう

【Lesson 9】「許しの力」を身につけよう
「許し」というレッスン
許せない相手を許す
許すと自分が幸せになれる
許しで未来が始まる
そろそろ自分を許してあげよう

【Lesson 10】みんなの「違い」を受け入れよう
多様な集団こそ、強くなれる
謙虚になれば、尊敬できる
違いはあっても、みんな人間
誰にでも「差し出せるもの」がある
「正しいやりかた」なんてどこにもない

【Lesson 11】現実を認めよう――どんなにつらいものでも！
一人で苦しまなくていい
周りの人は、現実と向き合うための鏡
とことん正直に人と向き合う
プライドは助け合いの邪魔になる

【Lesson 12】ユーモアにくるんで思いやりを示そう
今この瞬間に「笑い」を見いだす
ユーモアは逃げ道をくれる
自分を笑い飛ばそう
逆境を笑いで切り抜ける

【Lesson 13】なぜ、小さなことが大きな変化をもたらすのか？
誰もが大切な存在だ。もちろんあなたも
小さな行動には、物語を変える力がある
知らない人たちとのチームワーク
時間を差し出すことが、最大の贈り物
ウブントゥのメッセージを広める
「直接会いにいくこと」は強力なメッセージ
いつだって小さな喜びを見つける

【Lesson 14】「耳を傾けること」を学ぼう
耳を傾けることの効果
耳を傾けたら、何が聞こえるだろう？
「話を聴いてもらえている」という安心感を広げる

【Epilogue】ウブントゥを人生に取り入れる

謝辞

訳者あとがき

奥付・警告

ムンギ・エンゴマニ（Mungi Ngomane）

反アパルトヘイト活動によってノーベル平和賞を受賞した人権活動家にして神学者であるデズモンド・ツツ大主教の孫。 家族の“影響”というより、「すべての人に正義と尊厳をもたらしたい」という“遺伝子”に導かれ、人権問題に関心をもつ。現在は「ウブントゥ」を理想に掲げる英国ツツ財団の青年部パトロンを務めている。中東紛争の解決、女性の権利の向上、パレスチナ人解放、難民保護のために尽力、世界の主要なNGO団体にも協力。「数限りない会話によって分断を超越し、共通の価値観を持つことでアメリカ人をつなげる」というキャンペーン、“MILLIONS OF CONVERSATIONS”ではコーディネーターを務めた。一番の夢と情熱は、「世界中の女の子が基本的な人権を持つ」こと。ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院（SOAS）国際研究・外交センターで修士号を取得。米国在住。

長澤あかね（ながさわ・あかね）

奈良県生まれ。横浜在住。関西学院大学社会学部卒業。広告会社に勤務したのち、通訳を経て翻訳者に。訳書に『Avandanced Love--上級者カップルの愛とファッション』（大和書房）、『メンタルが強い人がやめた13の習慣』（講談社）、「マルチ・ポテンシャライト――好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』（PHP 研究所）などがある。

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