実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。 
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。 
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
 
内容紹介
「空き家 中編」(21分) 
真ん中の家の母屋の裏手の勝手口に据えられていたポストに書かれた家主の名前は前年の地図にある名前と一致し一安心した時、汚れた勝手口のガラス戸から中が見えた。 古い土間、昔ながらの洗い場、正面には板の間があるが台所にもかかわらずその板間には炬燵があり、夏だというのに八十代くらいのお爺さんが炬燵に入って迎えにある電源の入っていないテレビをポカンとみている。 一応と思い声をかけたが老齢のせいか、あるいは認知症のためか反応がない。 致し方なく最後の一軒を訪ねた。ほかの二軒と違い新しめの住宅から出てきたのは六十年配の主婦だった。聞けば隣とは親戚同士だというが、隣は一人住まいだったお爺さんが先年亡くなって以来空き家だという。
 
 
城谷 歩(しろたに わたる) プロフィール
1980年2月16日生 北海道小樽市出身 
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。 
その後、劇団深想逢嘘(2000年〜2011年)を発足、主宰を務める。 
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。 
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。 
2018年独立。公演情報などはHPにて。 
http://shirotani-kwaidan.com
 
■メディア 
・「所さんの目が点」 
・「大人養成所バナナスクール」 
・「Rの法則」 
・「柴田阿弥の金曜thenight」 
他多数
  
■書籍 
・恐怖怪談「呪ノ宴」(竹書房 単著) 
・怪談師恐ろし噺「裂け目」(竹書房 単著)
  
■DVD 
・「怪奇蒐集者」(楽創舎) 
・「六本木怪談 呪・祟」(楽創舎) 
 
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