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内容紹介

「モノ・商品」以上に、「ヒト・組織」に着目せよ！

これからの農家には、高い品質と求められる量を提供できる「組織力」が欠かせない。職種別の採用順、パート、外国人、日本人社員それぞれの採用法、農場長クラスまでの育成法などを解説。

これからの農産物取引は価値あるものを常に同じ品質でお客様が求める量を供給できる農業経営体が選ばれる。

「組織づくり」の壁を突破せよ！

農業総合プロデューサー×農家の3代目経営者による農家の組織論。

目次

はじめに

1章 そもそも「待遇」の話
「働きがい」と「働きやすさ」のバランスをとる
せめて農協、役場の職員を超えましょう
働きやすさには金がかかる

2章 儲かるポイントを理解する
儲かるポイントその1 生産現場に立ち戻る
儲かるポイントその2 栽培品目の単価維持
儲かるポイントその3 選果選別・箱詰め・出荷の工程を見直す

3章 覚悟の問題
農業経営者にとっての「覚悟」とは？
事業として安定する規模は10億円……とまでは言わなくても3億円
スモール・イズ・ビューティフルもいいけど、3億円だってスモール

4章 ちょっとテクニカルな話、中期経営計画の策定
「戦略的になる」とは「中期経営計画が作れる」こと
中期経営計画を策定する3ステップ

5章 職種と採用する順番
まずは生産に集中するための体制づくり
1億円突破のタイミングでは、外国人技能実習生
いよいよ日本人正社員で、「農場長」候補の採用

6章 10倍効果が出るので、教科書通り、他産業並みにやる
農業には優秀な人材が入ってこなかった？
設計すべきマネジメントの5つのテーマ

7章 「管理」に関する設計――経営の「数値化」
すぐ見えるようになるデータと、時間をかけて見えるようになるデータ
ツールの選定
振り返りの場を設ける

8章 「理念浸透」に関する設計――理念、ビジョン、価値観をそろえる
社長の「考え」が変わり、「コミュニケーションモード」が変わることがスタート
働く人たちに必要なのは経営理念より事業理念
経営理念に接する機会を増やす

9章 「評価」に関する設計――理想の組織図と人財イメージ
5000万・1億・3億、各ステージでやるべき「評価」への取り組み
理念で評価する
組織図を整理する
人事考課制度を作る

10章 「教育」に関する設計――理想と現実のギャップを埋める
戦力化するまでの期間を設定する
業務項目の洗い出しとOJT
幹部には、よその生産者を見せに行く

11章 「採用」に関する設計――マッチする人材を採用
日本人スタッフの採用
外国人の働き手を確保する
農場長クラスは、「オンボーディング」という考え方

12章 デザイン・ブランディングで組織の見え方をつくる
見え方をコントロールする
まず販売に直結する部分の見え方を考える
働いている人やこれから働く人を意識する

おわりに

藤野 直人（ふじの なおと）

株式会社クロスエイジ代表取締役、農業総合プロデューサー
1981年生まれ、奈良県生まれ台湾育ち。大学在学中にインターンシップで農業分野と出会い、農業の多くの問題やさまざまな課題を知る。農業が産業として成立する仕組みを世の中に作るべく、九州大学卒業の翌年、社会起業家として2005年に起業。明確なビジョンで夢を実現する、タフでアツいマインドを持つ。

スター農家H

農家の3代目経営者。売上2000万円の家業を継いだ後、組織が自動成長していく体制を構築し、現在の売上は5億円。売上10億円を目標に事業に邁進している。

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