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内容紹介

大和魂の真の意味

著名作家が日本人の思想の根源に迫ります。自分にプライドを持てない人にとって、人生を変える一作となるかもしれません。

二十年後に現代文学は残っているか・・・
「大和魂」の本当の意味を考える・・・。通称リンボウ先生の古典文学研究から導き出された、「本来の日本人の在り方」。

目次

林望「言葉と心で見つめる、日本人のアイデンティティ」

1.二十年後に現在の文学は残っているか？不易と流行について。
2.古典には千年も連綿と続く生命がある。そこに大和魂が宿る。
3.日本人が共有する「自明に知っている世界」と「汎神論」
4.人生は「無常」だという「無常観」と、「秋」を尊ぶ縄文的マインド。
5.「枕草子」を読む。
6.「枕草子」例題1
説教のかうじ、顔よき。かうじの顔をつとまもらへたるこそ、その説くことのたふとさもおぼゆれ。（以下略）
7.「枕草子」例題2
しのびたるところにては、夏こそをかしけれ。いみじう短き夜のいとはかなく明けぬるに、つゆ寝ずなりぬ。（以下略）
8.「枕草子」例題3
男こそなほいとありがたくあやしき心ちしたるものはあれ。いと清げなる人を棄てて、にくげなる人を持たるもあやしかし。（以下略）

収録：2007年5月9日
慶應丸の内シティキャンパス定例講演会『夕学五十講』

講演：林望 (作家・書誌学者)