お子様向け短めの講談を楽しんでください♪
近頃、注目を浴びているのが日本の伝統話芸「講談」。
子供にもわかりやすい講談の入門編。
不朽の名作「難波戦記」。
真田幸村の計略と、息子・大助の活躍を描く「大助駿府の使者」と「大助の初陣」。
大坂方の若大将・木村重成と家康との駆け引きを描いた「重成の血判見届け」、
涙なくしては聞けぬ傑作「重成の最期」。
特典として、講談台本PDFがダウンロードできます。
講談を覚えて、声に出して読んでみよう。
これさえあれば、わたしも講談師になれる!!
それでは、はじまり〜、はじまり〜。(パンパンッ)
内容紹介
講談名作集 難波戦記
「大助駿府の使者 前編」(14分)
関ヶ原の合戦で敗れた真田幸村は九度山に蟄居していたが、大阪の豊臣秀頼に軍師として迎えられる。家康はこれを警戒し、叔父・真田隠岐守信尹を使者に送り、「関東へ味方すれば、信州半国を遣わす」と説得を試みる。幸村は「関東へお味方を致しましょう」と応じ、家康を謀る計略を巡らせる。さあ、どうなる。
「大助駿府の使者 後編」(8分)
家康は幸村を関東へ味方させるべく、叔父・隠岐守を大阪へ遣わす。幸村は「ぜひ関東へお味方を致しましょう」と計略に乗ったふりをし、「相当な手土産を持参いたします」と金打の約束を交わす。帰国した隠岐守は「幸村、味方をするとのことにございます」と報告するが、家康は合点がいかぬ。一方、幸村は「家来では家康、直には会うまい」とし、息子の大助を使者に立てる。村正の短剣を持たせ、「隙を見て家康をひと突きに突き殺してしまえ」と命じた。家康は「目通り許す」と油断したが、大助は「家康、覚悟ー!」と襲いかかるのであった。さあ、どうなる。
「大助の初陣」(16分)
徳川家康、大阪城を攻めんがため、全国の大名へ出陣をうながす。まず伊勢国津の藤堂和泉守高虎、五千五百の同勢、続いて江州彦根の井伊直孝、五千五百同勢。家康は「本陣到着までは戦をしてはならん」と軍令を出すが、渡辺勘兵衛、「出丸を焼き払うべし」と進言し、藤堂は明け方の夜討ちを決定。これを知った幸村、せがれの大助を呼び「五千五百の小勢に、五百人の大軍を預ける」と言う。計略を聞こうとした大助、「馬鹿者め」と追われる。さあ、どうなる。
「木村重成と絹の出会い」(6分)
大阪の若大将、木村重成は色白で冷静沈着、愛嬌溢れる武士であった。奥御殿に姿を見せると、お女中たちは「きゃー」と騒ぎ、袖に恋文を忍ばせるほどの人気ぶり。大阪城七手組の大将、真野豊後守の娘、青柳も重成を慕い、「恋わびてたゆる命は…」と短冊に詠む。重成は「冬枯れの柳は人の心をも…」と返し、青柳は喜び涙する。重成は「青柳を妻に頂きたい」と正式に申し出、秀頼も「似合いの夫婦」と許可。かくして青柳は本名の絹に戻り、重成の妻となる。
「重成の堪忍袋」(28分)
木村長門守重成は、十七歳で豊臣秀頼に仕え、七百石を得る。一年後には五百石の加増を受け、千二百石となった。さらに、大阪城随一の美人と称された真野豊後守の娘、絹を妻に迎え、城内では「重成は幸運な奴だ」と噂された。重成は「沈勇」と評され、普段は穏やかだが、一大事には勇気を発揮する人物であった。
ある日、茶坊主の山添良寛が「重成は臆病者」と言い出し、重成の頭を拳で殴ることを決意。重成が下がる際、良寛は本当に拳を振り下ろしたが、重成は怒ることなく、「それで気が済んだか」と静かに応じ、さらには「なかなか良い力がある」と褒める始末。これを見た坊主たちは「重成は臆病侍」と城内で言い出した。噂を聞いた義父、真野豊後守は激怒し、重成の屋敷へと向かうのだった。さあ、どうなる。
「重成の血判見届け」(17分)
大阪冬の陣、徳川方との和談に際し、家康は「大阪城の外堀を埋める」条件を提示。木村重成は秀頼の名代として、茶臼山の本陣へ赴き、家康と対峙する。徳川の侍は「刀を預けよ」と迫るが、重成は「敵と同じ」と拒否。家康が見せた誓詞は「反古同様のもの」。重成は激怒し、畳ざわりも荒々しく出ていこうとする。慌てた家康は、さあ、どうなる。
「重成の最期」(13分)
大阪夏の陣、重成は「討ち死の覚悟」を決め、妻・絹と「夫婦は二世」と盃を交わす。絹は「戦の門ん出」と奥へ行き、白無垢で喉を貫き自害。重成は「よう死んでくれた」と涙し、兜の忍び緒を切り「生きて兜を脱がぬ」と誓う。若江の戦で井伊勢の大軍と激突。槍を振るい敵陣深く突入するも、ついに一人残される。水を求め玉櫛川に向かうと、敵の足軽、安堂長三郎が「木村長門守重成、見参!」と槍を構える。重成は「我の首を取れ」と命じ、自ら秀頼公拝領の陣太刀を渡し、見事に討ち死にを遂げた。その首は家康の前へ運ばれた。さあ、どうなる。
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※商品版の音声と一緒にダウンロードいただけます。
旭堂 南湖(きょくどう なんこ) プロフィール
講談師。
1973年生まれ。
滋賀県出身。
大阪芸術大学大学院修士課程卒業。
1999年、三代目旭堂南陵(無形文化財保持者・2005年死去)に入門。
2003年、大阪舞台芸術新人賞受賞。
2010年、文化庁芸術祭新人賞受賞。
2015年、『映画 講談・難波戦記-真田幸村 紅蓮の猛将-』全国ロードショー。主演作品。
2019年、CD「上方講談シリーズ4 旭堂南湖」発売。「血染の太鼓 広島商業と作新学院」「太閤記より 明智光秀の奮戦」収録。
ZOOMを使った「オンライン講談教室」も好評。
講談や怪談の語り方をマン・ツー・マンで懇切丁寧に指導し、普及に努めている。
講談師・旭堂南湖公式サイト https://nanko.amebaownd.com/
Twitter http://twitter.com/nanko_kyokudou
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