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内容紹介

清盛、死す――
平家一門はついに西国へとおちてゆく

この世の栄枯盛衰を和漢混交文であますところなく描いた『平家物語』。さまざまな異本のうち物語としての完成度が高く、現在では最もよく知られている「覚一本（かくいちぼん）」の原文・全十三巻をすべて収録しています。

仏教的無常観を説きながらも、平家のみならず、戦に巻き込まれた人々への鎮魂と救済を抱いた物語を朗読でご堪能下さい。

収録内容 ＜中巻には巻第六から巻第九までを収録しています＞

[Disc1] 巻第六 01 新院崩御〜 07 入道死去
[Disc2] 巻第六 08 築島 〜 12 横田河原合戦
[Disc3] 巻第七 01 清水冠者 〜 11 返牒
[Disc4] 巻第七 12 平家山門連署 〜 20 福原落
[Disc5] 巻第八 01 山門御幸 〜 06 猫間
[Disc6] 巻第八 07 水島合戦 〜 11 法住寺合戦
[Disc7] 巻第九 01 生ずきの沙汰 〜 06 六ヶ度軍
[Disc8] 巻第九 07 三草勢揃 〜 12 坂落
[Disc9] 巻第九 13 越中前司最期 〜 19 小宰相身投

特典冊子付（P68・フルカラー） ※上巻に冊子が付属しております。

ご購入特典として、冊子を封入しております。
大津雄一氏（早稲田大学教育・総合科学学術院教授）監修

収録内容
・解説 覚一本『平家物語』の世界 大津雄一
・全十三巻あらすじ
・系図（平氏・皇室・藤原氏・源氏）
・地図（瀬戸内海・壇浦周辺）

作者・成立

作者未詳。『徒然草』に、平家物語の作者は信濃前司行長（しなののぜんじゆきなが）という記述があるが、確証はなく異説も多い。
成立は、一二三〇年代後半から一二四〇年ごろ。当初は「治承物語」と称される三巻本であったが、増補が重ねられ巻数や内容の差異があるさまざまな異本が伝わる。琵琶法師の語りによって全国に広まったが、名手であった覚一の語りを一三七一年に筆記した「覚一本」が物語としての完成度が高く、現在では最もよく知られている。

朗読：岡崎 弥保（おかざき・みほ）

俳優・語り手。
東京女子大学卒業、同大学院修了（日本古典文学専攻）。言葉の力に魅せられ、編集者を経て、俳優・語り手に。演劇・語りの舞台に数多く出演。2010年朗読コンクール優勝（NPO日本朗読文化協会主催）。俳句「藍生」（黒田杏子主宰）会員。『源氏物語』全五十四帖（与謝野晶子訳）の朗読CDをはじめ、「おくのほそ道」「にほんむかしばなし」「小泉八雲怪談集」「ひろしまのピカ」「夏の花」等、収録多数。

●公式サイト「言の葉」http://ohimikazako.wix.com/kotonoha/

特典冊子監修：大津 雄一（おおつ・ゆういち）

早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士（文学）。専門は日本中世文学（軍記物語）。著書に『軍記と王権のイデオロギー』（翰林書房、二〇〇五年）、『『平家物語』の再誕 創られた国民叙事詩』（NHK出版、二〇一三年）、『挑発する軍記』（勉誠出版、二〇二〇年）、共編著に『平家物語大事典』（東京書籍、二〇一〇年）、『平家物語 覚一本 全』（武蔵野書院、二〇一四年）などがある。

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