内容紹介
本シリーズは、AI音声を活用して制作した安眠朗読作品です。 収録内容光のしずくと月のうたこんばんは。 今夜も、「夢みる眠りの部屋」へようこそ。 静かな夜が、あなたを優しく包みこみますように。 さあ、目を閉じて――物語の森へ出かけましょう。 夜の帳が静かに降りてきたころ、私はふと、外に出ていた。 理由はなかった。 ただ心の奥が、少しざわついていた。 言葉にならない気持ちのまま、足が森へと向かっていた。 空には満月が浮かんでいた。 雲ひとつない澄んだ空に、白く柔らかな光を放ちながら、 まるで私の背中をそっと押すように、静かに輝いていた。 森の中は、深くて静かだった。 踏みしめる落ち葉の音、草をすり抜ける風の音。 聞こえるのは、それだけ。 けれど、不思議と寂しさは感じなかった。 むしろ、この静けさに包まれていることが、どこか懐かしかった。 歩いていると、ふと、目の前に光の粒が現れた。 それは小さな灯火のように、草の葉先で揺れていた。 まるで誰かが置いていった目印のように。 その光は、やがてふわりと宙に浮かび、 空中を漂いながら、森の奥へと進んでいく。 気がつくと、私はその光のあとを追っていた。 森の奥へ進むにつれ、光の粒は一つ、また一つと増えていった。 無数の小さな灯りが、まるで星が降ってきたかのように、 周囲を優しく照らしていた。(冒頭より) |
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