内容紹介
他人にかける催眠術、自分にかける催眠術の基本から実践まで
これまで数々のベストセラーを送り出してきた著者ですが、今作はその「決定版」ともいえる一冊です。
催眠は科学や心理学の一分野。ハーバード大学をはじめとする世界の有名大学では研究が進み、医療の分野でも活用されています。
ちょっとした仕組みと簡単な手順を知るだけで、誰でもかけられるようになります。
「すでに催眠術をかけられるけど、しっかりとした基礎を身に付けたい」「催眠術に興味はあるけど何から始めていいかわからない」本書はそんな願いにしっかりと応えます。
「仕事」「恋愛」「人間関係」etc…現代人が抱える悩みに有効な催眠術。身に付ければ、きっと人生が変わるはずです。
目次
この本は正しい催眠術を基礎から学び、成功率の高い催眠術のかけ方を身に付けるために書かれたものです。
正しい理論と技法を身に付けるための本ですから、何の知識もない初心者が催眠術のかけ方をマスターできることはもちろんですが、この本の真の目的は、現在、催眠術師および催眠療法士として活動している人のスキルを向上させることにあります。
催眠は技法を学ぶと誰もが同じことができるわけではなく、教えられた催眠によっては、全体の10%から20%の相手しか深い催眠に導くことができなかったりします。
その原因は催眠業界の悲しい現状にあります。
知名度は高くてもワンパターンのかけ方しかできない人が催眠の先生をしていたり、外国で取得した催眠療法の資格はたくさん持っているけど、催眠をかけるときは台本のセリフを言っているだけの人が催眠療法士の育成をやっていたりするのです。
そういった先生や講師から催眠を教えられた人たちは、何年経っても催眠導入の成功率が初心者の頃とほとんど変わらず悩んでいたりします。
また、催眠療法(ヒプノセラピー)では、「相談者を催眠状態に導き、潜在意識を書き換える暗示を与えることであらゆる問題が解決する」といったとんでもないデタラメを教えられているために、一生懸命にやっていることが空回りしているセラピストがたくさんいるのです。
このように、催眠術のかけ方にしても、基礎が不充分であるがゆえにかかるはずの被験者をたくさんこぼしていたり、催眠療法でも催眠の使い方を間違えているために、相談者の問題を解決できずにいる催眠療法士たちがセラピーを行っているのが現在の催眠業界なのです。
この本は、そういったすでに蔓延してしまっている間違った技法と使い方を払拭し、正しい催眠を学ぶための本です。
【第一章】では、催眠にかかった状態では何ができて、何ができないのか、催眠を使いこなすうえで必要不可欠な知識を学んでいきます。
【第二章】では、実際の催眠誘導を把握していただき、まずは基本的な催眠術のかけ方を学んでいただきます。テレビでよく見かける催眠のパフォーマンスがすべてあなたにもできるようになります。
【第三章】では、暗示テクニックを学びます。ラポールの構築から、年齢退行のような深い催眠に導くまで、どの工程においても成功率を上げるコツがあるのでいろいろと紹介していきます。
【第四章】では、自己催眠術の解説です。自己催眠も自己暗示と混同されていることが多く、その魅力を発揮できていないのが実状です。自己催眠の本質を知ることで本来の効用を最大限まで活用することができるようになります。
他者催眠にしろ、自己催眠にしろ、催眠と出会った人はみなさん「人生が劇的に変わった」「日常生活に活気が出てきた」などと口をそろえて言います。
あなたも有意義な人生を送るために、どうぞこの本をお役立てください。
【まえがき】
第一章 【催眠の正体】
●催眠術の二つの効果
●脳をリラックスさせる催眠
●催眠術は心の無意識に働きかける術
●催眠療法とは?
●催眠状態と「一点集中の法則」
●催眠にリラックスが必要な理由
●被暗示性が亢進した状態とは?
●「臨場感」を現実から引き離す方法
●「観念運動」を用いた催眠技法
●催眠術で何ができるのか?
●「役割行動」と「催眠性行動」
●人の身体は潜在意識が信じたとおりになる
●催眠術で記憶を書き換えられる?
●心の病気に対処する
●「スピリチュアル」をどう考えるか?
第二章 【催眠術のかけ方】
●「ラポール形成」――信頼関係を構築する
●「被暗示性テスト」――催眠成功のカギ
●「筋肉硬直」――信頼をさらに深める
●「弛緩法」――力が抜ける暗示で催眠導入
●「腕浮上」――被暗示性を亢進させる
●「階段法」――脱力させて催眠を深める
●「感覚操作」――冷感温感を支配する
●「感情操作」――喜怒哀楽も思うままに
●「年齢退行」――深い催眠状態で有効な深化法
●「人格変換」――無意識の演技能力を引き出す
●「幻覚支配」――最も深い催眠現象
●「リテラリー」と「コンジェクチャー」
●催眠術の解き方
●催眠術の可能性と限界
第三章 【暗示テクニックの実践】
●暗示テクニックの向上は催眠技術の向上
●催眠誘導のベースをつくる「基盤暗示」
●「親暗示」「子暗示」「孫暗示」
●「禁止暗示」の基礎を身に付ける
●成功した暗示を踏み台にする「交換条件」
●暗示は積み重ねることで本物になる
●「概要暗示」と「調整暗示」で苦手を克服させる
●事前に暗示を仕込むテクニック
●「刷り込み暗示」で望む反応を引き出す
●ラポール形成に重要な「イエス・バット」
●繋がっているものを切り離す「分離暗示」
●状況が暗示に与える絶大な威力
●暗示に対する理由付けは必要か?
●「自己発動刺激」と「他者発動刺激」
●プレッシャーは誰が背負うのか?
●「虎の尾を踏む」
●「既完暗示」を使った強制的催眠導入
第四章【自己催眠術】
●自己催眠と他者催眠の違いは?
●他者催眠の力を利用する
●心の矛盾をなくす
●自己催眠最大の魅力「ノンバイアス状態」
●視野が広がる超越した意識「メタ認知」
●「フォーカス・リラクゼーション」
●自己催眠状態になるまでの過程に意味がある
●「フォーカス・リラクゼーション」の特徴と利点
●「現状認識」で自己催眠状態を深化させる
●心の膿を出す「ワン・デー・フィードバック」
●自己催眠状態から覚醒するには?
●自己暗示とアファメーションは別で行うのが合理的
【あとがき】
林 貞年(はやし さだとし)
1964年、香川県生れ
※日本催眠誘導研究学会 代表理事
※催眠誘導研究所 所長
※催眠誘導研究会 会長
※婚前セラピー CEO
※株式会社ニック 代表取締役社長
長年にわたる催眠の実績と労災病院勤務心理カウンセラー時代の経験を基に、独自の経営コンサルティングを発足。催眠心理を活用した経営コンサルティングは経営不振のショップから中小企業の業績アップに貢献している。
催眠技術指導では、初心者に対する催眠術のかけ方からプロに対する催眠療法の技術まで、個人に合わせた指導を実施。凝縮された催眠習得プログラムは海外からも高く評価されている。
メディア関係では、テレビ・バラエティー番組に出演するほか、人気ドラマの監修および技術指導を手がける。
2010年『婚前セラピー』の商号を取り、「母子家庭・父子家庭を減らそう運動」を実施中。
著書に『催眠術の教科書』(光文社)『催眠術入門』(三笠書房)『催眠セックスの技術』『催眠療法の教科書』『上位1%の成功者が独占する願望達成法』『催眠術のかけ方』『催眠誘導の極意』『催眠術の極め方』『スーパー・ベーシック催眠導入』『催眠恋愛術』『魅惑の催眠恋愛術』(現代書林)『自己催眠・心を変える技術』(三五館)『潜在意識をコントロールする自己催眠術』(パンローリング社)などがある。
著書は海外でも翻訳され、中国、韓国、香港、マカオ等で出版されている。雑誌掲載も多数。
DVD映像で学ぶ催眠術講座シリーズ『催眠術のかけ方』同じく『瞬間催眠術』(現代書林)を出版。テレビ等では絶対に見せることのなかった催眠術の裏側を公開して話題になる。また、DVD映像で学ぶプロフェッショナル催眠術シリーズ『高等催眠術の技法』同じく『現代催眠術の技法』は技術者のスキルアップに大きく貢献し話題になる。
そのほか、オーディオブックCD『催眠術のかけ方』『催眠誘導の極意』『催眠術の極め方』『催眠恋愛術』『魅惑の催眠恋愛術』『自己催眠・心を変える技術』『催眠セックスの技術』(パンローリング社)が出版されている。
※本商品は『最強の催眠術』[総合法令出版刊 林貞年 著 ISBN:9784862807496 224頁 1,400円(税別)]をオーディオ化したものです。
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