でじじ : [オーディオブック] にほんむかしばなし四「くわん、くわん」

内容紹介

おやこで楽しむ、むかしばなし！

日本の昔話の中から、名作をセレクト。
内容を子どもに分りやすく再編集いたしました。

お子様とご一緒に、お楽しみ下さい。

あらすじ

むかしむかし、あるところに、
一休さんという、たいへんとんちのできる、お寺の小僧さんがおりました。

ある日、和尚さんが村の人からぼたもちをいただきまして、
それを寺に持って帰ってきました。

しかし、いただいたぼたもちは、
寺の小僧のみんなに分けられる数は無かったので、
和尚さんは、1人で食べてしまおうと、
こっそり戸棚に隠しておいたのでした。

さて、次の日、一休さんがお寺の掃除をしていますと、戸棚のずいぶんと奥に、
ぼたもちが隠されているのを見つけました。

これはまた和尚さんが1人占めしようとしているなと気づいた一休さん、
寺の小僧達を集めて、ぼたもちを、すべて食べてしまいました。

「なあ、一休、ぼたもちはとてもおいしかったが、和尚さんに怒られるのはイヤだぞ。
何か、考えているのかい？」

と、兄弟子が聞きましたので、一休さんは、

「まかせておいてください。ちょっと観音さまの力を借りようと思います。」

といいながら、ぼたもちを包んでいた布に残っているあんこを指ですくい、
観音様のあるお堂へと走っていきました。

一休さんは、独り占めしようとした和尚さんをどんなとんちでやっつけるのでしょうか。