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内容紹介

『ラブリーボーン』アリス・シーボルド(12分)
自分が犯してもいない罪で断罪され、投獄されることほど恐ろしい運命はない。
しかし、誰かが不当に処罰されるに至った裁判の証人となるのも、もまた恐ろしいに違いない。
映画化されたベストセラー小説『ラブリーボーン』の作者アリス・シーボルトが、学生時代に経験したレイプ被害について書いた回顧録『ラッキー』。大ヒットとなった『ラブリーボーン』に引き続き『ラッキー』も映画化しようとするプロジェクトが立ち上がったが、回顧録を熟読したプロデューサーはその内容に見過ごせない違和感を感じた。
レイプ犯としてのブロードウォーターは、犯人じゃない…!？

首都圏女性連続殺人事件(11分)
1968年から1974年にかけて、千葉県、埼玉県、東京都の首都圏で多発した連続女性暴行殺人事件。元建設作業員、小野悦男が窃盗容疑で千葉県警松戸警察署に逮捕され、連続焼殺事件への関与を追及された。裁判では、1986年の一審判決で無期懲役となったものの、1991年の二審判決では捜査機関による自白の強要が問題視され、連続殺人については無罪となった。小野はただちに釈放され、冤罪のヒーローと呼ばれるようになったが…。

『パラダイスロスト』ウェスト・メンフィス3 (10分)
1993年アーカンソー州、バイブルベルトに位置する保守的な田舎町、ウェスト・メンフィスで、小学2年生の3人の男の子たちが惨い遺体となって、小川から発見された。裸で手足を縛られ、性器が切り取られていた。住民たちは大きなショックを受けた。人間がしたこととは思えない。これは悪魔の仕業だ。サタニストがやったに違いない。サタニストをあぶり出せ！さされた指の先には、ロックやメタルを聴き、黒い服を着ていた町の異端児ダミアン、ジェシー、ジェイソンの3人のティーネージャーがいた。当時流行したサタニックパニックなる集団ヒステリーを代表する事件。

帝銀事件(18分)
1948年1月26日に東京都豊島区長崎の帝国銀行（現在の三井住友銀行）椎名町支店に現れた男が、行員らを騙して12名を毒殺し、現金と小切手を奪った銀行強盗殺人事件。 画家の平沢貞通が逮捕され死刑判決を受けたが、平沢は獄中で無実を主張し続け、刑の執行がされないまま、1987年（昭和62年）に95歳で獄死した。犯人は本当に平沢だったのか？昭和最大のミステリーを検証する。

「総評・解説」 (56分)
冤罪とは、実際には犯罪者でないのに犯罪者として扱われることを指す。今回紹介した事件は、まさに濡れ衣としか言えない冤罪事件や、犯人として捕まり判決にて極刑となっても、本当に犯人なのか謎の残る事件。そして冤罪として無罪を勝ち取ったものの……という事件が含まれている。これらの事件を糧に、もし自分が冤罪事件に巻き込まれてしまった場合の対策を考えてみるのも良いだろう。

プロフィール

IT:世界中を放浪している旅人。旧友CATの誘いによりデスラジオに参加する。

CAT: 元ポールダンサー。趣味はトゥルークライム、デスメタル、ホラーとデスマッチ。

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