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あらすじ

収録内容（CD3枚組）
CD1 わたくしです物語（第一講〜第五講）合計収録時間66分
CD2 わたくしです物語（第六講）笠折半九郎（全章）合計収録時間70分
CD3 夜の辛夷（全章）合計収録時間62分

【わたくしです物語】
『今の若い者は………嘆かわしい………これではゆくさきが案じられる。』
事あるごとに、そう嘆く知次茂平老は又国家老としてもすこぶる忙しいのだが、
近頃特に気がかりなことが起きた。忠平考之助という若者についてである。
山本周五郎作品には珍しく、和田櫛束太郎(わだぐしつかたろう＝わたくしつかった)
安部幸兵衛(あべこうべい＝あべこべ)などの登場人物からして喜劇仕立てですが、
そこに私たちの心に沁みこんでくるペーソスにあふれています。
名人の落語を彷彿させる、守屋政子、上恭ノ介お二人の語りをお楽しみください。

山本周五郎

1903年山梨県生まれ。本名は清水三十六(さとむ)。
山本周五郎質店を経て帝国興信所（現:帝国データバンク）に勤務。
1926年「須磨寺附近」が文藝春秋に掲載され名を知られることとなる。
1943年に「日本婦道記」が直木賞に選出されるが、
『読者から寄せられる好評以外に、いかなる文学賞もない』として辞退。
藤沢周平と並び、時代小説の中でも市井の人たちを描いた作品に定評がある。
1967年2月14日死去。享年63歳。

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