内容紹介
激動の時代、往年のヒロインたちは己の“生”をどう全うしたのか――
事実6割! 思い込み3割! 嘘1割!
講談界のニューヒロインによる荒唐無稽なエンターテイメント物語!?
いざ、開演!
ようこそお越しいただきました〜。
はい、私、講談師の神田蘭と申します。
講談とはね、日本の古典芸能の話芸なんですが、私が特に力を入れて取り組んでおりますテーマは「女性の人生」でございます。
数百年も前に実在した往年のヒロインたちは、どんな「人生の決断」、「恋愛の決断」をしたのか? 楽しんで学んでいただけたら幸いです。
た・だ・し、「歴史はイマジネーション」、そう!
事実6割!
思い込み3割!
嘘1割!
で、面白おかしく語らせていただきます。
それでは、私、神田蘭が講釈いたします!
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します!
らん、らん!
収録内容
・オープニング
・与謝野晶子の巻(31分)
・田中絹代の巻(34分)
・独眼竜を支えたパートナー愛姫の巻(35分)
・萩野吟子の巻(8分)
・エンディング
本巻に登場する往年のヒロインたち
・与謝野晶子の巻
与謝野晶子は、明治の世に斬新な歌を作り、彗星のごとく現れ革命を起こした女性歌人。現在の大阪にあった和菓子店「駿河屋」の3番目の娘として生まれ、幼少より本を読みあさり8歳の頃には漢詩も理解してしまうほどの文学少女。文学を志した晶子は、運命の出会いを果たします。それが与謝野鉄幹。晶子は鉄幹に一目惚れ、さらに恋のライバル登場!昌子は、どのように鉄幹と再婚するのか?そして代表作となる『みだれ髪』は、どのように生まれたのか?
・田中絹代の巻
田中絹代は、黎明期から日本映画界を支えた大スターであり日本映画史を代表する大女優。明治42年11月29日現在の下関市に父・久米吉と母・ヤスの四男四女の末娘として生まれる。元々は裕福な家庭だったが父が病死したのを皮切りに数々の不運に見舞われ次第に困窮していった。絹代は、大正13年に松竹へ入社。同年に早くも主役に抜擢され、瞬く間に清純派スターへと駆け上がっていった。戦後は引き続き松竹の看板女優として活躍。それが認められて昭和24年には戦後初の日米親善使節に指名され約3ヵ月間アメリカで過ごすことに。しかし帰国後の見た目の変わりようや振る舞いが原因で大バッシングが巻き起こる!はたして田中絹代はどのように復活を果たすのか?
・独眼竜を支えたパートナー愛姫の巻
「独眼竜」の異名を持つ伊達政宗。この伊達政宗のもとへ嫁ぎ正室になったのが「愛姫(めごひめ)」。結婚した当初はなかなか歩み寄れなかった夫婦だったが、その後はお互い愛し合い信頼し合っていた。
しかし、生涯のほとんどを「伊達政宗の正室」として豊臣秀吉や徳川家康のもとで過ごす人質生活を送った人物でもある。愛姫の波乱に満ちた結婚生活とは?秀吉・家康のもとでの人質生活とは?そして伊達政宗が亡くなる直前に愛姫にとった態度とは?
・萩野吟子の巻
荻野吟子(おぎのぎんこ)は、日本女医第1号として知られる人物。江戸時代末期の嘉永4年(1851年)に現在の熊谷市に生まれました。16歳で結婚するが病に罹り2年ほどで離婚。この時、婦人科の治療を受けたことから女性医師の必要性を痛感し吟子は医師となることを決意!しかしそこには男達や国との戦いが待っていた。吟子はどのように医師になることができたのか?
神田蘭(かんだ らん) プロフィール
女流講談師。女優・ナレーター・パーソナリティーとして活動後、2004年に神田紅師匠のもとに弟子入り、2008年二ツ目に昇進。2018年真打昇進。 数多くの古典ネタを持つが、現在は女性の生き方を描いた創作講談や明治時代の偉人講談をライフワークとしている。JFN(全国20局)で放送しているラジオ番組『恋する日本史』は長年続く人気番組。新聞、雑誌などでコラムを多数執筆。著書に『恋する日本史講談』『女と男の恋する日本史講談』がある。
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