内容紹介
激動の時代、往年のヒロインたちは己の“生”をどう全うしたのか――
事実6割! 思い込み3割! 嘘1割!
講談界のニューヒロインによる荒唐無稽なエンターテイメント物語!?
いざ、開演!
ようこそお越しいただきました〜。
はい、私、講談師の神田蘭と申します。
講談とはね、日本の古典芸能の話芸なんですが、私が特に力を入れて取り組んでおりますテーマは「女性の人生」でございます。
数百年も前に実在した往年のヒロインたちは、どんな「人生の決断」、「恋愛の決断」をしたのか? 楽しんで学んでいただけたら幸いです。
た・だ・し、「歴史はイマジネーション」、そう!
事実6割!
思い込み3割!
嘘1割!
で、面白おかしく語らせていただきます。
それでは、私、神田蘭が講釈いたします!
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します!
らん、らん!
収録内容
・オープニング
・淀殿の巻(27分)
・常盤御前の巻(26分)
・亀菊の巻(24分)
・額田王の巻(26分)
・エンディング
本巻に登場する往年のヒロインたち
・淀殿の巻
淀殿は、豊臣秀吉の側室として知られる人物。戦国時代にもっとも波乱に満ちた人生を送った女性。
淀殿の父は戦国大名「浅井長政」、母は「織田信長」の妹「市」。しかし浅井長政は織田軍によって城を落とされ浅井家は滅亡。この時、市と淀殿ら娘3人は、父を殺した伯父・織田信長に引き取られることに。
その後、市は織田信長の家臣「柴田勝家」と再婚。ところが、「豊臣秀吉」と柴田勝家が戦い、市は柴田勝家と共に自害しまう。そして、淀殿は母を殺した豊臣秀吉の側室になることに…。
・常盤御前の巻
常盤御前(ときわごぜん)は、平安時代末期を生き絶世の美女といわれる人物。
鎌倉幕府を築いた「源頼朝」の父「源義朝」の側室で、「源頼朝」の腹違いの弟「源義経(牛若)」の母、さらにのちには「平清盛」の側室になる女性。
源義経が産まれたが後、平治の乱が勃発すると源義朝は平清盛に敗れる。常盤御前は、戦火から逃れるため源義朝の3人の子供と共に大和に隠れ住んでいた。しかし、常盤御前の母が京都で捉えられて拷問を受けているという知らせが。常盤御前は、母と子供達を救うため平清盛に出頭することに…。
・亀菊の巻
亀菊(かめぎく)は、後鳥羽上皇の妾で鎌倉時代前期を生き、のちに傾国の美女(けいこくのびじょ)と呼ばれる女性。傾国の美女とは、トップが女性にかまけて政治を疎かにしたためその国家が崩壊に至ったほどの女性のこと。
1221年に起こった「承久の乱」は、鎌倉幕府に決起した後鳥羽上皇が敗れたことにより「武家政権」が決定づけられた日本の歴史上ターニングポイントともいえる事件だが、その原因は亀菊による後鳥羽上皇へのおねだりがあった…。
・額田王の巻
額田王(ぬかたのおおきみ)は、飛鳥時代に生きた女流歌人。
「万葉集」に多くの歌が残っている宮廷歌人で、2人の天皇に愛されたことでも知られる女性。
額田王は、斉明天皇の息子・大海人皇子(後の天武天皇)と結ばれ、女児を出産。その後、夫の兄である天智天皇に見そめられ、彼の妻になることに。
「あかねさす」から始まる和歌は、額田王の代表作だが、昔の恋人をたしなめる歌といわれる。額田王が天智天皇の妻になった自分にまだ愛を伝えようとする大海人皇子の行動をたしなめるという内容だが、その背景にあったものとは…。
神田蘭(かんだ らん) プロフィール

女流講談師。女優・ナレーター・パーソナリティーとして活動後、2004年に神田紅師匠のもとに弟子入り、2008年二ツ目に昇進。2018年真打昇進。 数多くの古典ネタを持つが、現在は女性の生き方を描いた創作講談や明治時代の偉人講談をライフワークとしている。JFN(全国20局)で放送しているラジオ番組『恋する日本史』は長年続く人気番組。新聞、雑誌などでコラムを多数執筆。著書に『恋する日本史講談』『女と男の恋する日本史講談』がある。
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